会津の食卓に欠かせない、琥珀色に輝く一皿。それが「ニシンの山椒漬け」です。四方を険しい山々に囲まれた内陸の会津にとって、かつて海の魚は極めて貴重なものでした。遠く北海道の海で獲れ、乾燥させて運ばれてきた「身欠きニシン」を、いかにおいしく、そして長く保存するか。その切実な願いから生まれたこの料理は、会津の人々の辛抱強さと、豊かな感性が生んだ「至高の保存食」です。
この料理の主役は、ニシンと「山椒の葉」の鮮やかな共演です。
一口噛みしめれば、凝縮された海の滋味と、山の香りが口いっぱいに広がります。
厳しい自然の中で生き抜くために編み出された、保存の美学。一千年の時を超えて受け継がれる「山と海との出逢い」を、会津の歴史の重みとともに、ゆっくりと味わってみませんか。
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