会津美里町の西、山裾の静寂に抱かれるようにして佇む「法用寺」。養老四年(七二〇年)の開創と伝えられるこの地は、会津地方において最も古い歴史を持つ寺院のひとつです。一歩境内に足を踏み入れれば、そこには現代の時計の針が止まったかのような、古色蒼然とした中世の空気が漂っています。会津三十三観音の第二十五番札所として、今も巡礼者の心を静かに癒し続けています。
法用寺の象徴といえば、福島県内でも数少ない江戸時代建立の「三重塔」です。
境内には、会津五桜のひとつに数えられる名木「虎の尾桜(とらのおざくら)」が根を張っています。
悠久の時を刻む三重塔の影と、力強き金剛神の眼差し。会津の信仰の原点ともいえるこの場所で、千三百年にわたり守り継がれてきた「静かなる強さ」に触れてみませんか。
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