会津若松市一箕町、飯盛山からほど近い田んぼの真ん中に、まるで一つの森のようにこんもりと広がる巨木があります。樹齢約六百年と伝えられる「石部桜」。会津五桜の一つに数えられ、かつてこの地を治めた葦名氏の重臣・石部(いしべ)治部大輔の庭にあったことからその名がつきました。周囲に遮るもののない平地に、ただ一本、凛として立ち続けるその姿は、会津の歴史の浮沈を見守り続けてきた生きた証人です。
石部桜の最大の特徴は、その独特で力強い樹形にあります。
この桜が「奇跡の美しさ」と称される理由は、周囲のロケーションとの調和にあります。
風が吹けば、六百年前から変わらぬ静寂の中で花びらが舞い、歴史の息吹を運びます。大河ドラマのオープニングを飾ったことでも知られるこの名木の下で、時を超えて受け継がれる「美しき生命の鼓動」に耳を澄ませてみませんか。
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